今の時代、外回りの営業マンにとってモバイルバッテリーは必需品になりつつあります。
「スマホの充電が切れて地図アプリが…」
「iPadを使った商談をしていたら途中でバッテリーが…」
「移動中も電池残量を気にせずスマホを使いたい」
「長期間の出張でバッテリーが心配」
スマホに依存した現代ではありがちな悩みです。
ただ、モバイルバッテリーも種類や容量が様々でどう選んでいいのかわかりづらいですよね?
今回は用途に合わせたモバイルバッテリーの選び方について。
モバイルバッテリーが必要と感じた理由
- 外出先の喫茶店でも「充電禁止」も増えてきた
- モバイルバッテリー自体が安くなってきた
- コンビニや電気屋でも売っている電池式はもったいない
- きっかけは海外旅行
多くの方はこの辺がモバイルバッテリー購入を検討する理由ではないでしょうか?
実際に購入するにあたっていろいろ調べては見たのですが、あまり参考になるサイトもなかったので気になった部分を記事にしていきます。
モバイルバッテリー(充電器)の2タイプ
ぼくの場合は海外旅行という期限があったのでなんとかそれまでに購入しようという意識でリサーチをはじめました。
まずはモバイルバッテリーと言ってもいろんなタイプがあること。
リチウムイオン電池タイプのモバイルバッテリー
一般的にモバイルバッテリーというとリチウムイオン電池の充電式のバッテリーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
電気屋やネット、最近はコンビニでもリチウムイオン電池のモバイルバッテリーは販売されています。
- リチウムイオン電池式のメリット
- ・リチウムイオン電池のメリットとしては、容量にもよりますが何回もスマホやタブレットを充電できるだけの大容量のものが多い
・価格も安くなってきたので購入しやすい
- リチウムイオン電池式のデメリット
- ・モバイルバッテリー自体の充電が必要
・災害時には向かない
電池式のモバイルバッテリー
ガラケーの時代から携帯の充電器としてお馴染みの電池式のバッテリー。
バッテリーというよりは乾電池からスマホへの充電が可能な充電器ですね。
- 乾電池式充電器のメリット
- ・電池さえ購入すればすぐにでも充電可能
- 乾電池式充電器のデメリット
- ・結果的に電池代が高くつく
・重量の割に充電できる容量が少ない
おすすめはリチウムイオン電池のモバイルバッテリー
用途にもよりますが、基本的に営業マンの外回りや旅行での用途であればリチウムイオン電池タイプのモバイルバッテリーがおすすめです。
外回りの営業なら毎日自宅で充電が出来ますし、旅行なんかであれば基本的に毎晩ホテルでの充電が可能です。
電池式の場合もエネループなどの充電式の乾電池を使えばいいのですが、その分荷物も増えますし経済的にも高くつきます。
リチウムイオン電池のモバイルバッテリーの選び方
リチウムイオン電池のモバイルバッテリーは数多く販売されています。
大きな違いと選び方の基準を簡単に説明していきます。
容量(端末ごとの充電可能回数)
モバイルバッテリーの容量の単位は「mAh(ミリアンペアアワー)」です。
スマホに内蔵された充電電池の容量がどのくらいかで、モバイルバッテリーから充電可能回数を測ります。
iPhoneのバッテリー容量は次の通り。
iPhone6s 1,715mAh
iPhone6s Plus 2,759mAh
iPhone6 1,810mAh
iPhone6 Plus 2,910mAh
iPad mini4 5,124mAh
iPad mini3 6,471mAh
iPhone 5 1,510mAh
iPhone 5s 1,560mAh
iPhone SE 1,624mAh
となっているようです。
新しくなるほど性能が上がっているので少ない容量でも同じくらいの利用可能時間が実現しているのでしょう。
用途ごとのモバイルバッテリー必要容量は?
モバイルバッテリーの容量は年々大容量でも安くなってきているのが現状です。
コストパフォーマンスも大事ですが、実際は用途に合わせて大きさを選んだほうが使い勝手はよくなります。
- 外回りの営業マンが頻繁にスマホを活用して一日2回くらいフル充電ができればいい
- 目安としては5,000mAh
- このくらいあればiPhone6でも2回のフル充電に対応できますし、価格帯も手ごろです。価格帯としては1,000円から3,000円くらいなので比較的手軽に購入できます。
- 一日一回スマホがフル充電できるくらいで十分
- 目安としては3,000mAh
- スマホ一回のフル充電なら3,000mAhあれば十分です。そして何よりも軽量です。
ただし、iPadなどのタブレットだとフル充電に満たないので注意が必要です。
- 海外などに持っていく、大容量のモバイルバッテリーがいい
- 目安としては20,000mAh
- スマホとタブレット1台分なら13,000mAhくらいでも十分です。
20,000mAHあればノートパソコンのバッテリー用としても十分な容量です。このくらいになるとちょっと持ち運びには重いのでそこだけ注意が必要です。
各用途ごとのおすすめモバイルバッテリーは記事後半の「タイプに合わせたおすすめのモバイルバッテリー」で紹介しています。
バッテリーの重量
モバイルバッテリー自体の重さも最近はどのメーカーもそんなに変わらなくなってきています。
例えば、Amazonで売れ筋のメーカーごとにいくつか比較してみます。
- Anker(アンカー)
- 5,200mAh 204g
Anker Astro E1 5200mAh - 13,000mAh 259g
Anker PowerCore 13000 - 20,100mAh 354g
Anker PowerCore 20100
- cheero(チーロ)
- 5200mAh 127g
cheero Grip 4 5200mAh - 13400mAh 322g
cheero Power Plus 3 13400mAh - 20100mAh 376g
cheero Power Plus 3 Premium 20100mAh
- EC Technology
- 5200mAh 181g
EC Technology 5200mAh - 12000mAh 358g
EC Technology 12000mAh - 22400mAh 581g
EC Technology 22400mAh
メーカーごとに機能や性能が違うので一まとめにはしにくいですが、5,000mAhくらいならEC Technology、13,000mAHならAnker、20,000ならAnkerもcheeroもさほど変わらない印象です。
200gってどのくらいかというと、缶コーヒー(細い短い缶)一本と同じくらいの重さです。
カバンに入れて持ち歩くことを想定するとわかりやすいかもしれません。
充電時間(急速充電)
見落とされがちですが、モバイルバッテリーからスマホ、タブレットへの充電時間も選び方のポイントの一つです。
確認する部分としては出力の大きさ。
少し前までは1Aという出力が多かったのですが、5,000mAh以上だと最近は2.4Aとかが主流になってきているようです。
1.0Aと2.0Aでは充電時間が倍近く変わってくるのでモバイルバッテリー選びの時は忘れずにチェックしておきたいポイントです。
例えば、急速充電が可能なAnker PowerCore 13000では、2.4Aですが、思っていた以上にiPhone6sへの充電が早く感じます。
レビューでは賛否両論ですが、PCのUSBポートからの充電よりは遥かに早いスピードで充電されます。
モバイルバッテリー自体の充電時間
これも充電時間と同じく、モバイルバッテリー自体を充電するのに要する時間です。
目安としては、5,000mAhを2.0Aでフルチャージするのにだいたい4時間から5時間程度。
もちろん機種によって変わりますが、これが1.0Aだと倍近く時間がかかります。
10,000mAh以上のモバイルバッテリーの場合、自宅に戻って12時に充電開始しても朝の7時になってもチャージが完了していない計算です。
5,000mAhくらいならさほど気にならなくても、容量の大きいバッテリーほど気を付けたいところです。
同時充電可能台数
これは出力ポートの数によります。
スマホ2台を同時充電したいとか、スマホもタブレットも頻繁に使うので2台同時に充電できるタイプがいい場合は購入時に確認しておきましょう。
さほど重要なポイントではなさそうですが、旅行などの場合はポートが2つあると結構便利です。
とくにノートパソコンの充電も考えているなら重宝します。
ただ、5,000mAh以下のバッテリーでは特に必要ないかとは思います。
充電可能回数
一般的なモバイルバッテリーの場合、だいたい500回は繰り返しチャージが可能です。
国内メーカーの場合は1000回以上チャージできるものもあるようですが、正直500回でも毎日充電して1年半は持ちます。
土日などの休みの日は使わない計算だと2年以上は使える計算です。
2年という時間はバッテリーなんかの世界ではかなり長い時間です。
エネループなどの充電電池だと1年半か~という感じもしますが、リチウムイオンのモバイルバッテリーの場合は1年半経過するとかなり性能と価格が変わります。
2年くらい経ったら買い替え時と考えていいのではないでしょうか?
機内持ち込み可能か?
実はこの部分、購入を踏みとどまった一番の理由でした。
リチウムイオン電池は飛行機への持ち込み制限があると知って少し動揺しましたが、いろいろ調べた結果、結論から書くと、
「ほとんどのモバイルバッテリーは機内持ち込み問題ない」
という結果です。
ここを見る限り、予備電池のリチウムイオン電池(スマホやデジカメに内蔵した電池は除く)の場合は、条件付きで飛行機への持ち込みが可能になっています。
条件というのは、
【リチウムイオン電池】
・ワット時定格量が100wh以下のものは、個数の制限なし
・ワット時定格量が100whを超え160wh以下のものは2個まで
「ワット時定格量(Wh)=定格定量(Ah)×定格電圧(V)」
>> リチウム電池、リチウムイオン電池(バッテリー)が内蔵・装着された一般電子機器類について
となっています。
例えば、Anker PowerCore 20100を参考にすると、リチウムイオン電池の定格電圧が3.7Vと計算すると、
ワット時定格量(Wh)=【20100/1000】(Ah)×【3.7】(V)
となるので、Wh = 74
100wh以下なので機内持ち込みは可能となります。
そう考えると通常のモバイルバッテリーであれば100Whを超えることはなさそうです。
手荷物として預けることはできないようですが、機内持ち込みならさほど気にする必要はないという結論です。
実際、アメリカ、メキシコ等は問題なく機内に持ち込めました。(2016年5月)
目的に合わせたおすすめのモバイルバッテリー4選
モバイルバッテリーは用途に合わせて選択すると使い勝手もよく後悔しません。
いくつかのタイプ別おすすめをピックアップしました。
営業マンがスマホを活用して一日2回くらいフル充電したい
- Anker Astro E1 5200mAh
- Amazonだと一番売れ筋のモバイルバッテリー。
5200mAhなのでiPhone6sだと2回フル充電しても十分な容量です。重さも204gなので缶コーヒー一本分です。カバンに入れておく分には違和感のない重さなので外回りの営業マンには一番おすすめです。
⇒ AnkerR Astro E1 5200mAh
安さ重視!一日一回スマホがフル充電できるくらいで十分
- Poweradd Ultra Slim2 3200mAh
- 3,200mAhの容量があるのでスマホをフル充電できるにもかかわらず、カラーによってはAmazonで1000円を切る価格を実現しています。136gなのでカバンに入れて常に持ち歩いても負担にならない重さです。価格重視ならこれがおすすめ。
⇒ Poweradd Ultra Slim2 3200mAh
海外などに持っていく、大容量のモバイルバッテリーがいい
- Anker PowerCore 13000
- 実際に海外に持って行った感想としてはこれで十分です。
iPhone6sなら5回以上、iPad miniにも2回フル充電できます。アメリカまでのフライトで13時間近くありましたが、ずーっとスマホタブレットを使いっぱなしってこともないですし、ANAとかはなんとUSB端子が座席についています。ノートPCの充電まで考えるならもっと大容量のものがいいでしょう。
⇒ Anker PowerCore 13000
ノートパソコンもスマホも充電できる大容量
- Anker PowerCore 20100
- 20100mAhの大容量にもかかわらず354gしかありません。同容量の中では最軽量だと思います。ただ、350g以上の重量は常に持ち歩くのはちょっとたいへんかなという印象なので、スマホやタブレットだけの充電ならここまでの容量はいらないかなと個人的には思います。
⇒ Anker PowerCore 20100
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