毎日のノルマに疲れきった営業マンの脳裏によぎるのが「転職」の二文字。
経験は営業職しかないから他の仕事が出来るのだろうか・・・
という不安を抱えたまま転職に踏み切れない人もいるのではないでしょうか?
営業という仕事を10年もやっていると何度も転職を考えましたし、他の職種の仕事が魅力的に見えることがよくありますし、営業から転職して成功している人も何人も見てきました。
営業職から営業以外の仕事に転職を成功させるために必要なことをまとめました。
- STEP1 なぜ営業から転職したいのかを考える
- 営業職からの転職理由ベスト5
- 目標やノルマ等数字のプレッシャーのない仕事に就きたい
- 残業や休日出勤等の過酷な労働環境
- 成果を上げても給料がさほど変わらない
- 人間関係が悪い
- 営業以外のスキルアップのため
- STEP2 営業以外にどんな仕事があるのかを調べる
- 営業職から事務職へ
- 営業職から技術職へ
- 営業職から人事職へ
- 営業から企画・マーケティング職へ
- STEP3 どんな職種に転職すれば営業以外に転職したいという根本が解決するのか
- 3パターンの解決策
- まとめ
なぜ営業から転職したいのかを考える
あなたはなぜ営業以外の仕事に転職したいのですか?
転職を考えたなら、まずはなぜ営業職から転職したいのかをリストアップしましょう。
思いついたことを全て書き出していくと整理できます。
営業職からの転職理由ベスト5
営業から営業以外の職種に転職したいと思う理由の多くは過酷な環境を改善したいというものが圧倒的に多いのですが、それ以外にもたくさんあります。
転職しても後悔しないように、まずはあなたが転職したい理由を明確にしておきましょう。
1.目標やノルマ等数字のプレッシャーのない仕事に就きたい
これが圧倒的に営業を辞めたい理由ではないでしょうか?
営業はノルマや数字のプレッシャーが常につきまといます。
成績が上がっているうちはいいのですが、目標やノルマを達成できなくなるととてつもなく重たくのしかかってきます。
会社によってプレッシャーの度合いは違いますが、上司や同僚、後輩からの視線に加えて、真面目にやれる人ほど自分に対してのプレッシャーも大きくなってきます。
仕事以外の時間も常に数字のことを考えるようになると精神的にかなりきつくなります。
2.残業や休日出勤等の過酷な労働環境
営業会社に多いのが、常習化したサービス残業、休日出勤。
定時に帰るのはもってのほか、有給なんかはあっても名ばかり。
数字が悪ければ朝の通勤ラッシュから毎日終電まで残業してもさらに数字やノルマに対してのプレッシャー。
こんなコンプライアンスとか労働基準法の整備された時代に・・・
という会社も現実にたくさんあります。
営業職には営業手当がついているから、とか管理職になれば管理監督職だから、とプライベートなんかはどこへやら・・・
そんな会社のやり方についていけなくなった、このまま続けて行くことでの自分の将来に不安を覚えたという理由も多いです。
3.成果を上げても給料がさほど変わらない
営業職とは言え契約をもらってもほとんど給与には反映せず、売れている先輩を見てもうらやましいくらいの金額はもらっていないというケース。
せっかく営業職という過酷な仕事をやっているのにどんなに成果を上げてもほとんど給与や昇格に影響をがない、どれだけ成績を上げれば昇格するのか、どれだけ売れば給料が上がるのかの見込みが不透明だと営業に対してもモチベーションは下がります。
給与や待遇を求めての転職理由であれば、営業以外の仕事も選択肢としてはいいのですが、経験を生かせる別な会社の営業を見てみるのも解決できる可能性は高くなります。
4.人間関係が悪い
営業会社に多いのが、個々の数字を追うあまりに、上司は部下の手柄を取り上げ、後輩は先輩を出し抜くことだけを考え、社内営業で成績や評価がされて一度輪から外れてしまうとなかなか仕事も評価してもらえないというケース。
足の引っ張り合いをする営業に疲れたという営業マンも多いのではないでしょうか?
個人の数字を追い求めてプレッシャーを抱えるよりも、チームとして一つのことを成し遂げるような仕事をやってみたいという転職理由もあります。
この場合も営業以外への転職というよりは、営業関連も視野に入れての転職活動であれば解決できる可能性は高くなります。
5.営業以外のスキルアップのため
キャリアアップを考えると営業以外のスキル、技術を身につけたいという理由も一つです。
特に転職活動を行う上では、面接用の答えとしてもベストな回答になり得ます。
どちらかというと営業以外の仕事で成長したい、という前向きな理由の一つです。
ただ、営業以外への転職でもしっかり自分が身につけたい技術やスキルを明確にしてから転職をした方が後悔は少なくなります。
営業以外にどんな仕事があるのかを調べる
営業職から転職するには、営業という経験から採用されやすい職種やそうでない職種があります。
さらに、営業と一口に言ってもいろんな業種の営業がありますし、経験年数や業界によっては営業職以外でも経験を生かしてすんなり転職できることも多々あります。
希望する職種や業種が決まっていなければ、あなたのキャリアから転職できる可能性の高い職種、業種を確認してみましょう。
MIIDAS(ミーダス)で簡単な質問に答えるだけで、自分のキャリアだとどんな業界・職種から求人があるのかを簡単に確認できます。
ここを参考にして転職サイトやエージェントを活用するのもいいですし、ある程度決まっているならどうすれば希望する職種に転職しやすいのかを調べます。
営業職から事務職へ
営業からの転職希望で多いのが事務職への転職です。
営業の場合は、コミュニケーション能力、資料作成等の基本的なパソコンスキル、数字の計算、期限や納期に対しての意識等が培われていることが多いので、比較的転職はしやすい職種です。
ただ、営業職よりは確実に給与基準は低く設定された会社が多いのも事実です。
事務職への転職なら、未経験からでも応募が可能な案件が多数あります。
掲載企業数ではトップのリクナビNEXTがおすすめ。
営業職から技術職(エンジニア)等へ
技術職となると専門知識も必要になりますし、経験者採用が多くなりますので難易度は高くなります。
営業職の場合、コミュニケーション能力や目標達成能力を身につけることができますが、専門技術はなかなか身につきません。
その為、エンジニアや技術職への転職は年齢によっては少し難しくなる傾向があります。
第二新卒や20代であれば営業を経験したコミュニケーション能力は評価されますので未経験でも比較的選択肢は広がります。
■ リクナビNEXT
技術系も未経験では難しいですが、求人の掲載数が多いリクナビNEXTでまずは探してみましょう。
未経験歓迎のWEB関連やIT系のエンジニア、技術系の募集が多数あります。
掲載している求人情報が多いので、「未経験」で検索すれば多数ヒットします。
営業職から人事職へ
人事という仕事は事務職のようなイメージでとらえられがちですが、実際は面接や研修といったコミュニケーション能力を問われる場面も数多くあります。
比較的営業経験が優遇されるケースも多いのも事実です。
ただ、会社の規模がある程度大きくならないと人事部自体を設置していないことが多いので、総務や管理、経理の一員としての採用だったりもします。
そうなると営業職の経験よりも経理や事務系の経験が優遇されたりもします。
営業から企画・マーケティング職へ
最近では「企画営業」と書かれていて入社してみたら完全に新規開拓の飛び込み営業だったりテレアポの訪問営業だったりというケースも多いので注意が必要です。
企画やマーケティング職では、セールスプロモーションという顧客開拓のための営業職に比較的近い職種なので、営業からの転職に人気が高い職種です。
ただ、人気業種なだけに未経験の募集は少なく、ハードルが高いのも事実です。
営業から企画・マーケティング職への転職を成功させた友人の話を聞くと、業種は全く変わっても営業というスキルを評価してくれる会社を転職エージェントに粘り強く探してもらった結果転職に成功したという例もあります。
「営業経験」があればマーケティング職の応募資格としている募集内容も多いので、転職エージェントに登録して任せてみるのも一つです。
ぼくの後輩も、転職エージェントを使ってマーケティング未経験でも営業から企画職に転職を成功させています。
どんな職種に転職すれば営業以外に転職したいという根本が解決するのか
転職活動を始めると、今とは違った仕事や環境にワクワクしてしまうのも事実ですが、忘れてはいけないことがあります。
営業から営業以外の仕事への転職については、最初に考えてもらった「なぜ営業以外の仕事に転職したいのか」をもう一度考え直して下さい。
ここをおろそかにすると転職しても同じことの繰り返しです。
営業以外の仕事をやりたいと思う一番の理由は何ですか?
二番目に譲れない部分はどこですか?
ここを明確にして転職先は探しましょう。
3パターンの解決策
目標やノルマ等数字のプレッシャーのない仕事に就きたいの解決策
数字というプレッシャーから解放される営業以外の仕事を探しましょう。
この場合は営業以外でも数字や納期、仕事の期限は少なからず存在するはずです。
事務職でも期日はありますし、マーケティングでもいつまでにどれだけ売上を上げるという目標は必ずあります。
技術職でもいつまでに納品するという納期もあります。
公務員を目指すのも一つの方法ですが、民間企業でもプレッシャーの少ない職種を選ぶことが解決策になる可能性が高いので、比較的大手の営業以外の職種を検討しましょう。
大手の求人が多いのはやはりリクナビNEXTで、掲載数が多い分しっかり選ばないと失敗もありますが、あらゆる業種の求人情報が掲載されているので、職種が固まっていないならまずは新着から一通り目を通してみるのもありかと思います。
残業や休日出勤等の過酷な労働環境
成果を上げても給料がさほど変わらない
人間関係が悪いの解決策
この場合、営業以外の仕事というよりは、会社の環境の問題なので、ブラック企業を見分ける方法を身につけてからの転職がベストです。
営業以外の仕事でも残業や休日出勤、有給がとりづらいという会社はたくさんあります。
どちらかと言えば職種よりも会社に問題がある可能性が高いので、やりたいと思う職種がないのであれば、営業経験を生かして転職しやすい、別な会社の営業職を検討してみるのも一つの選択肢です。
残業や休日出勤が常習化している企業に多いのですが、成果を上げても給与にほとんど反映しない、昇格の基準も明確でないというケースも多々ありますし、そんな会社については人間関係が悪いのもうなずけます。
環境のせいで営業という今やっている仕事のイメージが悪くなっているだけの可能性もあります。
本当に人と接するのが辛い、営業職だけはやりたくないという思いが強いのなら無理に営業をやる必要もないですし、他にも選択肢はたくさんありますが、全く同じ業界の営業職でも労働環境や待遇は会社によって全然違います。
まずは今の環境を変えるためにも転職サイトでのブラック企業の見極めや転職エージェントを使って残業のない会社へ転職するのが近道です。
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リクルートエージェントに職務経歴書の登録をしてみた
なかなか自分では職種、業種が絞れないと思ったら、転職エージェントを活用するのも一つです。
キャリアコンサルタントに相談に乗ってもらうことで、今のスキルを活かしたステップアップの転職も可能になります。
営業以外のスキルアップのための解決策
これに関しては、どんなスキルを向上させたいのかを明確にしておかないと、次の転職で不利になります。
営業職がイヤだから建前で営業以外の仕事でスキルを、と考えているなら少し考え直した方が良いかもしれません。
将来の目標が独立や起業だったりする場合は、どんな業界で起業したいのか、その業界ではどんなスキルが必要なのかをしっかり見極めてからの転職をしないと次に活かせない転職になってしまいます。
もちろん仕事には向き不向きがありますので、イヤな仕事を続けるよりは興味のある仕事を選択して努力した方がいい結果につながります。
興味のある業界や職種があるなら迷わず情報収集を始めましょう。
まとめ
営業から営業以外の仕事への転職を考える人は多いのではないでしょうか?
特にブラック企業と言われる会社の営業をやっている方ならなおさら転職への思いは強いと思います。
営業が辛いと思うならもう少しだけがんばってみて、それでもダメなら転職するという選択肢は正解です。
会社の為に働くな。自分が犠牲になるつもりで勤めたり、物を作ったりする人間がいるはずない。だから、会社の為などと言わず、自分の為に働け。
ホンダ創業者 本田宗一郎
会社のためにあなたがいるのではありません。
あなたの人生を豊かにするために仕事をするのです。
まずはあなたにとってどんな仕事、環境があるのかくらいは「MIIDAS(ミーダス)」で調べて知っておきましょう。
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