効果的な逆質問で営業職への就活の面接を突破する方法
営業職への就活・転職活動は、学歴やキャリアよりも面接での印象が内定に大きく左右します。
未経験採用の営業職なんかは特に人物重視の採用を行っている企業がほとんどです。
面接では、聞かれた質問の回答も大事ですが、それ以上に面接官に大きな印象を与えるのが逆質問です。
逆質問とは、面接の時に「何かご質問は?」に対する質問です。
この逆質問を制する者は面接を制すると言っても過言ではありません。(ほんとです)
今回は面接をする中で印象が良かった20のパターン別逆質問例と、やる気をアピールできる逆質問をまとめました。
面接での逆質問、タイミング別質問例
面接官に対して逆質問をするタイミングですが、面接官から「何かご質問はありますか?」と聞かれたタイミングが一番のチャンスです。
面接が始まってすぐに
「ご質問があるんですがよろしいでしょうか?」
なんていう切り出しをするのはちょっと控えた方がいいでしょう。
そうなると、だいたいの面接では面接官からの質問や会社の説明が終わった後の後半で逆質問のタイミングが来ることが多くなります。
後半になればなるほど逆質問が面接官に与えるインパクトは大きくなります。
ぼくが面接をする時は、応募者のタイプによって前半で質問をしたり、中盤だったり後半だったりします。
1.面接の前半での逆質問
面接の前半で逆質問のタイミングがあった場合、なるべく当たりさわりのない質問にしておくのがベストです。
なぜなら、前半で逆質問をしてくる場合、面接官もあなたの人柄がわからないままに逆質問のタイミングを与えてきます。
あなたがどんな状態で応募してきたのかの確認です。
面接官からすると、
・今回の募集内容や職種を理解しているか
・会社の特徴や商材を理解しているか
・転職サイトや募集要項を把握しているか
・どんな話し方をするのか
という基本的な部分の確認です。
前半での逆質問に関しては、その仕事の大まかな流れや聞きやすいことなどを質問していくのが正解です。
もっと言えば、面接官が話しやすくなるような前向きな質問をしていくとスムーズに面接が進みます。
前半での逆質問例
1 ■「御社の営業は法人(個人)が対象となっているかと思うのですが、どういった業種のお客様が多いのでしょうか?」
2 ■「現在は社員数が◯名と書かれていたかと思いますが、今回は何名くらい採用される予定でしょうか?」
2.面接中盤での逆質問
面接の中盤での逆質問に関しては、そこまでに面接官が話した内容や募集している内容の理解度がどの程度なのかを確認する意味合いが強くなります。
営業職であれば、自社の特徴や仕事の流れ、厳しい部分ややりがいのある部分などをしっかり理解できているかがポイントとなってきます。
前半は面接官から質問ばかりがとんできてほとんど質問に答えていて、中盤で初めて逆質問のタイミングが来たのであれば、まずは前半の場合と同様に仕事の流れや聞きやすいことから質問していきましょう。
面接官の方から仕事の内容や募集の背景、社風や求める人物像なんかを面接官が話してくれたのであれば、それまでに話してもらった内容についての質問をすると印象が良くなります。
前半や中盤ではあまり後ろ向きな逆質問はやめておきましょう。
中盤での逆質問例
3 ■「先ほど◯◯とおっしゃっていただいていたのですが、△△ということでしょうか?」
前向きな部分をとらえてあなたなりの解釈をして確認をするような質問をしてみる。
4 ■「御社で活躍されているのはどんなタイプの方が多いのでしょうか?」
5 ■「未経験の採用をされているかと思いますが、未経験からトップセールスになる方はどんな方が多いのでしょうか?」
これを聞き出すことで後半のあなたの戦略もたてやすくなります。
6 ■「募集要項に新規事業の予定もあると書かれていたのですが、差し支えなければどのような新規事業を展開されるご予定なんでしょうか?」
3.面接後半での逆質問
面接後半での逆質問のタイミングは、面接であなたが全精力を注ぎ込むポイントです。
逆質問のポイントとしては一番重要な部分です。
「御社で働きたい」
「御社に入社したい」
という強い思いをいかに面接官に伝えられるかが勝負です。
もちろん聞きづらいことも聞いておかなければならない部分ですが、後半での「何かご質問がありますか?」と聞かれたタイミングで、あなたの入社したいという思いを全力で感じ取ってもらえるような前向きな質問パターンを用意しましょう。
面接後半のサインの見分け方
「入社できるとするといつから可能ですか?」
と聞かれたら面接は終盤だと思って下さい。
「最後に何かご質問(聞いておきたいこと)はありますか?」
というのも言葉の通り面接終盤です。
こういった言葉が出てきたらタイミングとしては最後だと思って後半での逆質問のスタートです。
面接後半での逆質問例
7 ■「もし御社に入社できた場合は、一日も早く戦力になりたいと思いますがどのような方が即戦力として活躍していますか?」
8 ■「本日いろいろお話を伺えてますます御社で働きたいと思ったのですが、入社までにやっておいた方がいいことはありますか?」
これはスタンダードな逆質問ですが、面接官の反応が良ければ言っておいた方がさらに印象は良くなります。
9 ■「入社させていただいた場合は先輩や上司の方にご質問や相談をさせていただく機会はありますか?」
これは賛否両論かと思いますが、前向きな質問としてとらえてもらえる面接官であれば印象はよくなります。
前職の退職理由を聞かれてネガティブな回答(体調を壊しての退職や過酷な労働環境での自己退職)をした後の場合は質問の仕方に気をつけて下さい。
10 ■「入社できたら一日も早く成長したいという思いがありますので、先輩方や上司の方に相談させていただいたりお話を伺う機会はありますか?」
という感じにしておきましょう。
聞きにくい質問を印象よく聞く
聞きにくい質問も面接の時に確認しておきたいこともありますよね。
例えば、「残業」「会社の雰囲気」「ノルマ」「有給」「評価制度」「ボーナス(賞与)」「離職率」などのネガティブな質問内容です。
これは応募者としては当然確認したいところです。
ぼくの場合は基本的に聞かれたらストレートに回答していましたが、なかなかそうもいかない面接官も多いかと思います。
悪印象を与えない質問の仕方と、回答による実態を把握する方法を説明します。
休日や残業、有給はどうなのか
ストレートに「残業や休日出勤はどうですか?」と聞くのも一つですが、「残業したくないです」「休みの日はきっちり休みたいです」と聞こえてしまいます。
さらにブラック企業の場合は本当の答えは返ってきません。
前向きな聞き方としては、
11 ■「私としては入社してから一日も早く成果を上げられるようになりたいので、就業後でも先輩に質問したり相談したりは可能でしょうか?通常何時くらいまで社にいらっしゃるのでしょうか?」
といった前向きな質問で実態を把握します。
会社の雰囲気や上下関係はどうなのか?
これも聞き方が難しいですが、
12 ■「以前の職場では年齢が20近く離れていて飲み会なんかもほとんどなかったのですが、飲み会やイベントなどがあったりもするのでしょうか?」
という質問でだいたいの会社の雰囲気は推察できます。
この辺は会社のfacebookなんかが公開されていれば面接前に確認しておきましょう。
評価制度やボーナス(賞与)について
聞きづらい部分ですが、営業職の場合は比較的簡単です。
13 ■「営業職という仕事なので自分の業績が評価の対象になるとは思うのですが、自分も上を目指したいと思っています。早い方だと具体的にどのくらいで役職や給与の基準が上がっているのでしょうか?」
前向きに自分も出来る可能性を確認しながら逆質問をして、面接官から具体的な答えが返ってきたらある程度信憑性は高いです。
逆にあいまいな答えだと期待できないかもしれません。
ノルマや離職率について
これも気になる部分だと思いますが、ほとんど公開されていません。
実態を確認するには面接官から聞き出すのが一番早いのですが、質問の仕方も迷いますよね。
14 ■「御社に入社できた場合はだいたいどのくらいの目標を持って仕事を行っていけばいいのでしょうか?」
15 ■「営業職なのできついということは覚悟の上ですし、営業をやるからには上を目指したいのですが、入社した方の何割くらいが挫折して、逆に何割くらいが優秀と言われる社員になりますか?」
これはマイナスな部分をプラスな部分と合わせて聞くことでネガティブな部分を中和します。
回答してもらったら優秀と言われる割合にフォーカスしてさらに質問をすると好印象になります。
印象の悪い逆質問ベスト3
面接はあくまでも「あなた自身を売り込む場」です。
営業職の採用面接となれば営業の第一歩となります。
会社に『養ってもらいたい、守ってもらいたい、労働者の権利の主張』というのは印象が悪くなります。
1.質問は特にありません
いくつも質問をした後であれば問題ないのですが、全く質問をせずとか一つ二つ質問をして
「他になにかありますか?」
「いえ、特にありません」
というのは特に印象が悪くなります。
面接官側の印象としては、
- 受かればどこでもいいのか?
- 入社して働いているイメージがほんとに沸いているのか?
- 自分がこれから働くかもしれない職場に対して疑問や不安はないのか?
- 面接前に質問を用意してこなかったのか?
- 就職するにあたって何も考えていないの?
という想像以上の悪印象を与えます。
面接に挑むからには最低5パターン以上は質問内容を用意してから受けるようにしましょう。
2.転職サイトや求人情報、ホームページに書いてある内容の質問
転職サイトに書かれている内容が全てではないのですが、質問の仕方に注意しないと
「え?募集要項確認してないの?」
と思われます。
事前に調べればわかることは逆質問としては悪印象です。
もちろん転職サイトやホームページに書かれていることが真実かどうかはわからないので質問したい場合もあるかと思いますが、そんな時は
「募集要項(ホームページ)には◯◯と書かれていたかと思いますが〜」
と前置きしてから質問をしましょう。
特に残業や休日、福利厚生は気になる部分だと思いますが、通常は募集要項に書かれています。
確認の意味で質問をするのであれば、あくまでも
「自分はあまり気にしないのですが目安として聞いておきたい」
というスタンスで聞いておきましょう。
「オンオフの切り替えは〜」
ということを面接で言う聞く方もいますが、入社して仕事を覚えるまではオフもオンに出来る人が成長のスピードは格段に早いのは言うまでもありません。
3.御社が他社よりも優れた部分は
これは聞き方によっては良い質問なのですが、質問の仕方によってはかなり上から目線な質問です。
「同業他社と比較して他社よりも強みの部分はどのようなところですか?」
こういう質問をされても、ほとんどのケースではセールストークしか返ってきません。
むしろ面接官としては、なぜ同業他社と比較してセールスポイントのわからない会社に面接に来たんですか?
と質問をしたくなります。
もしセールスポイントを聞きたいのであれば、
16 ■「私は御社の◯◯というサービスがとても魅力的に感じて入社したいと志望したのですが、実際にお客様からいただく反応というのはどのような部分が多いのでしょうか?」
とかにしておくとやわらかくなります。
あくまでもあなたとしては「御社の仕事に携わりたい」という前提での質問を心がけましょう。
好印象な逆質問
17 ■「もし入社させていただけた場合は具体的にどのような流れで仕事に入るのでしょうか?」
入社した場合のイメージを少しでも固めたいという気持ちが伝わるように質問することで「御社に入社したい」という熱意が伝わりやすくなります。
18 ■「今までで一番早く契約が取れた(役職がついた)方はどのくらいの期間で出来るようになっていますか?」
平均値や時間のかかるケースを聞くのではなくて、最短、最速、最高の結果を求めて前向きにやる気があります!という意思表示の逆質問です。
この質問に対して回答してもらったら「その記録を塗り替えるくらいやります!」というくらいの意気込みを見せられればかなり印象はよくなります。
19 ■「もし採用していただけ場合、私の実績によるとは思いますがゆくゆくはマネージャーや管理職等の役職を目指すことは可能でしょうか?」
実績を上げる前提で昇格を狙いたいという前向きな逆質問です。
前職の経験やキャリアがあるから評価されて当然というスタンスは悪印象です。
ポイントは「実績を上げてから」という部分を先に伝えてから上を目指したいという上昇志向をアピールすることです。
20 ■「質問ではないのですが御社であれば自分が成長できると思ったので全力でやらせていただく覚悟をしておりますのでよろしくお願いします」
逆質問を逆手にとった自己PRですが、これをやってくる方もたまにいます。
なぜその会社で働きたいのか、という熱意がしっかり伝わればかなりの好印象になります。
まとめ
営業職の場合は、質問力が要とも言えます。
逆質問での質問内容で面接官に与える印象は大きく変わります。
面接に行く前にやっておくポイントは
1.募集内容や募集要項、ホームページに書かれた内容を把握する
2.質問内容を5つ以上は用意しておく
3.ネガティブな質問も前向きにとらえてもらえるような聞き方をする
という部分をおさえておけば、面接での印象は大幅によくなります。
面接が営業の第一歩と考えれば事前準備はとても大切です。
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