ランドセルで有名な土屋鞄製造所の本店で、ミニ財布(プレーンヌメLファスナー)を購入したレビューです。
数年使った感想と経年変化(エイジング)についても追記しています。
購入のきっかけは、15年以上も使い倒したエピの長財布がどうしようもなくみすぼらしくなってきたので、財布の買い替えを数年考えていました。
「キャッシュレスの波に乗ってミニ財布にしたくて」
「でも旅行に行ったりランチは現金が必要になるので小銭も持ち歩くし」
ということで悩んでいました。
財布って毎日持ち歩くもの。
ボロボロだとお金にも自分の気持も良くないとわかっていながら、なかなか
”これだ!”
という財布に出会えずやりすごしてきました。
ただ、せっかく買い替えるのであれば
「長く使える気に入った良いもの」
という部分がどうしても外せずにいたのですが、土屋鞄製造所に言ってみてあっさり(30分くらい悩みましたが)購入にいたりました。
レビューだけ読みたい方は飛ばしてください
→検討した結果購入したミニ財布
土屋鞄製造所 西新井本店へ
まずは下調べでネットでも店舗でもいろいろ見てきたのですが、
たまたまミニ財布をネットで見かけて、調べてみると土屋鞄製作所さん。
ちょうど良さそうなミニ財布をオンラインショップで見つけました。
「ハンディLファスナー」
革製品なので、実際に見てから決めようと、公式サイトで確認したら在庫有りとのことだったので、実際に土屋鞄製作所の西新井本店に訪問してきました。
数種類のミニ財布を比較
店舗に訪問すると、工房の隣が店舗になっています。
ショールームのような店舗内にはいると、鞄から財布、小物などの素敵な革製品がたくさんならんでいます。
ミニ財布を手に取ると、店員さんが声をかけてくれたので
「小さい財布を探してます」
と伝えると、いくつかの財布を出していただきました。
人気のディアリオ ハンディLファスナー
イタリアンレザーを使用したミニ財布で、昨年は一番人気だったそうです。
シンプルで、ネットで見たもの。
実物もきれいでシンプルな財布です。
使い込むほどに経年変化も楽しめる感じ。
ヌメ 二折財布
こちらは二つ折りの財布で、見た感じはハンディLファスナーとさほどかわらない大きさですが、1年間使った後の感じ(実際にスタッフさんが1年つかったあとのものを出して比較してくれました)だと、革が馴染んでかなりスリムな財布になる印象です。
小銭入れも中を確認しやすい作りだったのでとても良い感じです。
>> ヌメ 二折財布
ブラックヌメスモールウォレット
こちらも小型の二つ折り財布ですが、かなりコンパクトな印象です。
カードが4枚収納、コインケースもついて、お札は折りたたまずに1万円札が入ります。
ビークル マネークリップウォレット
マネークリップですが、小銭入れもついていて、かなりスリムな財布。
マネークリップなので当然ですが、開くとお札がむき出しになってしまうので好みはわかれると思います。
ナチューラ ヌメ革 Lファスナー
ポケットに入れても厚さがじゃまにならないようなミニ財布です。
コードバン 二折財布
馬革のコードバン。
つやつやのランドセルにも使われている革で、革のダイヤモンドとも言われる高級感のある財布です。
>> コードバン 二折財布
プレーンヌメLファスナー
こちらも手袋を着用して手に取らせていただきました。
さっきのハンディLファスナーよりもほんの少し大きいですが、プレーンヌメなので経年変化をより楽しめる素材で、カードを縦にしても収納できるタイプです。
検討した結果購入したミニ財布
検討にあたって気にしたポイントは以下。
・カードが5~6枚入る
・小銭入れ(コインケース)付き
・経年変化が楽しめると尚可
・鍵を1本収納できる
最後まで悩んだのは、上記を全て満たした「ヌメ革L字ファスナー」と「プレーンヌメ」。
せっかくなら長く使う経年変化を楽しみたい!
という結論でプレーンヌメにしました。
「要・手袋着用」というのも貴重感から後押しされた部分でもあります。
そしてクロスも一緒に購入させていただきました。
>> プレーンヌメLファスナー
土屋鞄のミニ財布を実際に使ってみた感想
ここからは実際に使ってみた感想です。
ミニ財布でもお札は出しやすい
長財布からの変更なので、お札を折りたたんで収納というところに抵抗があったのは事実ですが、
使い始めてみると意外と使いやすい。
お札を一枚ずつ折りたたんで入れているので、
パッと見てお札が何枚入っているかもわかりやすいし、一枚ずつ取り出しやすい。
一枚ずつ折りたたんで入れることになるので手間は少し増えますが、その分しっかり財布の中身を管理できます。
カードの収納も十分
店頭で確認したときはサンプルのカードが2枚だったので、
私「プレーンヌメだと少し高さがあるのでカード縦に入りますね」
店員さん「ほんとですね!知らなかったです、横入れだと思ってました!」
という発見で、縦に収納できると思いましたが、5枚位を縦に入れるとファスナーが閉まらないという事実が発覚。
基本的にクレジットカード以外の免許証、保険証、銀行のキャッシュカード、会社のセキュリティーカードは滅多に財布から出しません。
よく使うクレジットカード1枚は縦にして、それ以外の数枚のカードは横向きにして入れることで解決。
小銭入れは取り出しにくいがすぐ慣れる
L字ファスナーのミニ財布と、ヌメ二つ折りの財布で迷ったのが、小銭の取り出しやすさ。
二つ折り財布は小銭入れが大きく開くのに対して、L字ファスナーはそのまま小銭を入れてファスナーで閉じるタイプ。
革が馴染むまでは小銭は取り出しにくそうだなー。。。
と思っていたのですが、1週間もかからずに慣れました。
それ以上に財布に場所を取られる鞄のスペースや、身軽になったことを考えれば十分納得できる範囲です。
プレーンヌメのデメリット
これは革製品全般に言えることなのでしょうが、
・雨や汚れに弱い
・手入れが必要
ということ。
購入した翌日に、手を洗ってタオルで拭いた後のほんの少し湿った手で触っただけでシミに。。。
地味にショックです。
ただ、これも使っていくうちに味になっていくのでしょう。
手入れが必要なのは元々わかっていたのでさほど気にならず、というより手入れすることも楽しみの一つということで。
まとめ
まだ使い始めて1ヶ月も経っていないのでエイジングの魅力はわかりませんが、プレーンヌメの手触りはとても良く、財布を出すのが楽しみにさえなります。
今のところとても満足してます。
今後は変化があれば続きの画像を上げていこうと思います。
追記 2023年6月28日
半年以上使ってみたのでレビューを。
基本的にはカバンに入れて持ち運び、たまにポケットに。
できるだけ濡れた手ではさわらない、雨に濡らさないというくらいは気をつけています。
使っているとわからないですが、色はだいぶ変わってきたように思います。
やはり傷がつくと少し目立ってしまいますが、これもアジということで。
使い勝手は良いのですが、小銭を出すのが少し手間取ることもあります。
お札は半分に折って一枚ずつ重ねて入れているのですが、急いでいるときは複数枚重ねて二つ折りにしてそのままいれているのですが、そうすると次回取り出すときに多少手間取ります。。。
ただ、現金を出す機会よりもカードを出す機会の方が多いので、大きい財布を持ち歩くストレス、カバンを圧迫するストレスを考えるとどう考えても買い替えて正解でした。
追記 2023年12月10日
プレーンヌメLファスナーのエイジング・1年間の経年変化
かなり色が変わってきました。
ただ、土屋鞄の店舗で見せてもらった経年変化や、ネット上に出ている変化に比べるとまだまだですね。
追記 2024年9月1日
1年10ヶ月の経年変化
スライダーを左右に動かすと比較できます。
1年の時とさほど変化はありませんが、多少色が濃くなってきた感じがあります。
そして実は2週間ほど前に、ゲリラ雷雨に襲われ、全身ずぶ濡れになりました。。
もちろん財布を守ろうと必死でしたが、残念ながら財布にも浸水して全体的に濡れてしまいました。
外側も開いた内側の部分もシミになってしまったのですが、全体を水拭き、オイルでコーティングという形で上記のような何事もなかったかのように済んでいます。
ただ、内側は雨シミのラインが残ってしまいました。。
雨には弱いので注意が必要ですね。
約2年使用したプレーンヌメ革財布の雨濡れを手入れ
ほぼ全体が濡れてしまったのですが、内側に浸水してシミが出来てしまいました。
内側がシミになっているのがわかるでしょうか?
旅先だったため、1週間ほどそのまま放置してしまったこともあって、どうしようかと思いましたが、いくつかのサイトを参考に手入れをしてみました。
・全体的にキツめに絞ったタオルで水拭きして、シミの境目が分かりづらくなるようにする
(今回はキッチン用のダスターを使用しました)
・自然乾燥させる
・オイルを塗ってなじませる
(オイルはHERZのカバン用に購入したラナパーを使用)
トリートメントオイルを塗っただけなので、細かいキズはどうにもなっていませんが、シミの部分は多少マシになったような気がします。
ちなみに経年変化の画像はオイルを塗ったあとの写真です。
プレーンヌメって白かったのでオイルを塗るのに抵抗があったのですが、濡れてしまったので良い機会だと割り切って手入れをしてみました。