前回はリーガル811Rのレビューでしたが、今回はロブス(LOBB’S)というイタリアのブランドの革靴のレビューです。
検索しても情報が少なかったので検討している方の参考になれば。
とは言っても革靴の素人なので思ったことを書いておこうと思います。
ロブス(LOBB’S)というイタリアのブランド
購入した店舗の店員さんに勧められるまで全く知らなかったのですが、イタリアの少人数の工房で職人さんが作っているみたいです。
レザーシューズとしては、革の質、作り共に価格以上の作りだそうです。
大量生産しないスローライフな職人たちが手作業で作られている靴で、昔から価格もほとんど変わっていないみたいなので、いまだに上質な製品がリーズナブル(とは言っても4万とかします)に販売されています。
国内に入ってくる数もサイズも限られているので手に入りづらいとのこと。
革靴をいくつか試着してみました
以前までは靴を選ぶ、買う、ということをすごく面倒なことだと思っていたのですが、最近はいろいろ調べていくことで楽しみになってきました。
リーガル811Rのときは勝手に試し履きをしてAmazonで買ってしまったのですが、今回は長く履けるように靴のサイズもしっかり相談して買おうと思って店舗にいくことにしました。
比較したロブス、FUGASHIN、ボリーニ(Bollini)
予算は3万円から5万円ほど。
ブラウン系の手入れしながら長く履ける革靴。
予算と希望を簡単に伝えると、店員さんがいくつか持ってきてくれたので試しに履いてみて比べてみました。
ロブス(LOBB’S)のストレートチップ
かなりタイトで、足を入れると少しキツイくらい。
でも革靴は本来このくらいピッタリのものをなじませていくとは着心地はすごく良くなるとのこと。
革が柔らかいのか歩いてみると予想以上のフィット感です。
靴べらを使って足を入れると、「スポッ」と音がします。この音がピッタリの靴だと鳴るんだそうです。
ボリーニ(Bollini)のホールカット
これも柔らかくて足にピッタリフィットする感じ。
やはりこちらも履いたときにスポッと音がなります。
ロブスよりはゆったり作られているのか、歩いてみた感じはとても良い。
価格は6万円なので税込みにすると7万円近くなってしまいます。。。
FUGASHINのストレートチップ
甲の高さもフィットして指のあたりはロブスより少しゆとりがある感じ。
歩いてみた感じや革の柔らかさは一番よかったのですが、ライトブラウンだったので断念。
次回買うならFUGASHINが候補になりそうです。
ロブス(LOBB’S)のストレートチップを購入
ひととおり履いてみた結果、店員さんの勧めもあってロブス(LOBB’S)にしました。
決して安い買い物ではないので大事にして長期間履けるようにしようと決意。
コルドヌリ・アングレーズ(La Cordonnerie ANGLAISE)のシューキーパー
シューキーパーも必要だな―とは思っていたのですが、まさかこんなに高級なシューキーパーを購入するとは夢にも思っていませんでした。
6000円と言われたのでその時点で覚悟したのですが、サイズが合うものが置いてなくて(いくつか店員さんが入れてくれましたが、きつすぎて抜けなくなってました。。。)、12000円の方で試したら「この靴にベストな形ですね」とか言われてしまい。。。
(とてつもないクロスセルの方法だな、、、と感心しました)
確かにシューキーパー専門のブランドなだけに素人目にも細部に渡る作りと高級感が伝わります。
> 【Amazon】コルドヌリ・アングレーズのシューキーパー
サフィールノワールのレザーバームローションとクレム1925も
シューキーパーの購入を決めた瞬間に、
「メンテナンス用品はどうしましょう?」
とさらなるクロスセルのトークが入ってきました。
もともと買おうと思っていたので合わせて購入しておきました。
でも一つ約2000円ちょっとなので合わせて4000円以上。。。
お金かかりますねー。。
>【Amazon】サフィールノワール レザーバームローション
ショップで靴を購入してみて
今回は実際にショップで相談してみていくつかの認識が変わりました。
・革靴は思った以上にピッタリの靴がベスト
スニーカーだと26を履いていたのですが、リーガルで25.5を買って大きすぎ、今回は40 1/2(25cm)でジャストサイズ、という事実を認識しました。
・シューキーパーはしっかり革が張るくらいのピッタリのもの
前回はAmazonで購入したのですが、今回はショップで購入。
かなり高い買い物をしたなーと思いますが、勉強代だと思って諦めます。
・店員さんによって知識やおすすめが違う
今回の店員さんはとてもよく話してくれる方だったのですが、妙に自信満々でどことなく怪しげな商人みたいな感じでした(笑)
試しにお会計時に
「この靴ってオールソール交換は何回くらいできます?グッドイヤーウェルト製法なんですか?」
と聞いてみましたが、
「そうです、ここの靴はだいたいグッドイヤーです。何回でもオールソールできますよ」
と返答が。
ロブス(LOBB’S)の靴の内側には(マッケイ製法)と書かれているにもかかわらずです。。。
素人だと思ったのか本当に知らないのか、なんとも微妙な気持ちで、シューキーパーも合わせて6万以上の支払いをするのを少し躊躇ってしまいそうでした。。。
ロブス(LOBB’S)のストレートチップを購入、履いてみたレビュー
とてもきれいな革靴ですね。
ソールもレザーで鮮やかな色です。
履く前なのでとてもきれいです。
SaphirNoir(サフィールノワール)でプレメンテナンス
どうやら新しい革靴は「プレメンテナンス」というのが大事という情報を仕入れました。
靴磨き用にと一緒に購入した「SaphirNoir(サフィールノワール) レザーバームローション」と「SaphirNoir(サフィールノワール) クレム1925 ニュートラル」をつかってプレメンテナンスを施してみました。
購入したばかりの革靴は流通過程で乾燥しているので潤いを取り戻したほうがひび割れもしにくくなって長持ちすると。
さらに履き始めたときに革が柔らかくなって靴ずれとかを防止できるとか。
一応ソールの部分も同じようにやってみました。
一日履いてみた結果
オフィスワークだったのでそこまで歩き周ってはいないのですが、イメージしていたよりもすごく快適です。
リーガルのときも感じましたが右の甲がきつかったのですが、どうやら右足の方が甲が高いようです。
履きおろしたばかりなので革が固くてしばらく歩いているとキツイかなー、と思いますが、足に馴染んだときにすごく履き心地がよくなることを信じて我慢しようと思います。
靴擦れとかは全くないので快適に履けていますが、つま先の削れが気になります。
たった一日履いただけでこんなに削れてしまうのか。。。
しばらくしたらつま先だけラバーにしてもらおうかと思ってます。
まとめ
今回も営業というより靴の話でしたが、良い靴を履くとスーツを来て仕事にいくのが少しだけ気分が良くなります。
しばらく履いたら続きを書き足していこうと思います。
ちなみにLOBB’Sの靴は通販でも購入できるようです。
Amazonでは取り扱いがないのですが、楽天だといくつかのショップが販売してます。
> 少し型は違いますがamazonでも販売してました。
追記
4/29 ロブスにハーフラバーを貼ってもらいました
4、5回履いたあたりでつま先の削れが気になってしまったので、近所の修理屋さんへ。
つま先だけラバーにしてもらおうと思ったのですが、「職人目線としては靴の寿命を考えるとハーフラバーにした方が」というご提案をいただきました。
ただ、「レザーソールを楽しみたいならつま先だけでも問題ない、ただ、ロゴは消えてしまいますが長く愛用するならハーフラバーがおすすめ。ソールの縫い目が出てきて削れてしまうとソール交換のタイミングが早くなってしまう」とのことです。
少し悩みましたが、そもそも長い間メンテナンスしながら履き続けられる靴を買おうと思って購入したロブスなので、ここは靴のダメージを考えてハーフラバーにしてもらいました。
つま先だけ1000円、ハーフラバー2000円。
思っていたよりも安くて安心。
ハーフラバーにしてからの履き心地は、少し厚みが出たせいか以前よりも地面の感覚を感じにくくなったかな?とは思いますが、(削れるの嫌だなー)とか(雨降ったら嫌だなー)とかいろいろ考えながら履くよりはガンガン履けるハーフラバーの方が心の負担は軽くなった気がします。
2000円でハーフラバーも交換できるし。
これでしばらく様子を見てみようと思います。
6/3 2ヶ月履いたらどんどん履き心地が良くなってます
1ヶ月目は右足がきつかったり、つま先やソールの削れが気になってしまったりしていましたが、2ヶ月(週に1、2回)程履いてみた結果、今までのビジネスシューズの中でも一番の履き心地になりつつあります。
ORIHIKA、リーガル811Rと比較してもやはりロブスの方が圧倒的に履いていて心地よいです。
革が馴染んできたのかサイズもぴったりです。
4万円の靴はこんな感じなのかー!
と正直驚いています。
2021/06 ロブスを1年以上履いてみました
購入から早くも1年が経過しました。
だいたい週に2回、連日は履かないようにして、1ヶ月から2ヶ月に一回は一緒に購入したサフィールノワールのレザーバームローションとクレム1925でメンテナンス。
多少の擦り傷とかはサフィールノワールで磨くとほとんどわからないくらいにきれいに修復できます。
ヒールは購入時のままで、ハーフラバーは再度張り替えました。
1年経過しても十分きれいな状態を保てているので、個人的には大満足。
履き心地は相変わらず良いです。
2021/12 再びソールの張り替え
1年半以上が経ちました。
爪先部分が削れてきたので(補修前の写真撮るの忘れました。。。)、再度ソールの張り替えをお願いしてきました。
結構削れていた(写真参照)のでどうかなーと思ってましたが、お店から戻ってきたら新品のようになっていました。
最近は靴磨きも2ヶ月に1回程とサボり気味になってきていましたが、これでまたしばらく新たな気持でこの靴を履くことができます。
2022/12 靴紐を紗乃織靴紐(さのはたくつひも)に替えました
靴紐がボロボロになってきたので替えようと思っていたのですが、ズルズルと3ヶ月ほど経ってしまいました。
その間にもさらに靴紐は可愛そうな状態に。。。
ついには以前から気になっていた「紗乃織靴紐(さのはたくつひも)」に交換しました。
靴紐にもいろんな長さやタイプがあるようですが、蝋引き(ロウビキ)というタイプにしました。
長さは70cm、もともとの靴紐の長さと同じです。
結論を言いますと、紗乃織靴紐(さのはたくつひも)にしたら
・ほどけない!
・なかなか切れなさそう
・ちょっとベタつく
という感じです。
「ちょっとベタつく」については、大げさに言ってますが、靴紐を結んだり解いたりするのに指がベタつくかと言われるとそんなことはありません。
肌触りの問題程度です。
一日履いてみても靴紐を替えたばかりとは思えないほど解けませんでした。
まだ一日しか試していませんが、ちょっと高いだけあっていい買い物をしたなーと思います。
紗乃織靴紐(さのはたくつひも)、おすすめです。
2023/06 ラバーソールとカカトの修理
ロブス(LOBB’S)の革靴も購入してから3年が経過しました。
カカトの部分も削れてきたのでいつもの靴修理屋さんへ。
カカトの部分は半分ほど革になっているのですが、耐久性を考えるとヒール部分はラバー製にした方が耐久性が高い、とのことでしたのでおまかせしました。
なんと、新品のようになりました。
いつもの靴修理屋さんで、ラバーソールへの張り替え(つま先・かかと両方)で4000円というリーズナブルな価格です。
地域によって差はあるかもしれませんが、この金額で新品の気持ちを味わえるのはたいへんありがたい。
ちなみに3年履いてみて、足にフィットする感じで履き心地はとても良い感じです。
ついでにつま先部分も気になってきていたので4回目のラバーソールの張り替え。
前回から1年半ほど経っているので、年々馴染んできているのかもしれません。
つま先とカカトが新しくなって磨いてみると、外見はもはや新品です。
内側も大きな損傷は特に見当たらないので、このままラバーソールの張り替えをたまーにやって、しっかり靴磨きのメンテナンスを続けていけば10年以上でも十分履いていけるのではないかと思います。
すこしだけ営業の話
最近は営業の話を全くしていなかったので、ちょうどよいので今回の営業的にすごいなーと思った部分。
商品を選ばせる選択肢の出し方、購入を決めた瞬間のクロスセル、クロスセルで追加商品を購入することを決めた瞬間にさらなるクロスセルのトーク、今身につけているものから判断する追加商品のセールストーク、このあたりはさすが高い商品を扱っているだけに上手な切り出し方でした。
おかげで5万円まで(あわよくば4万以下で)という予算を大幅に超えて、支払ったのは6万円以上です。
それでも必要なかったのに!というものではないので後悔はありません。
唯一、セールスとしては素晴らしいかと思いますが、最後のたった一言の問答で知識不足?からの不信感が発覚したせいで、次回は違う店舗に行こうかなと思ってしまったので、やはり人柄や信頼関係は大事なんだと身を持って痛感しました。